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2018/05/31

職人

「自分のために走れば、総合でもいい位置にいる選手なんですけどね」

ツアー・オブ・ジャパン第6ステージを終えた後にやって来た次の宿泊地。その部屋でそれぞれの作業をしている時に清水裕輔監督がボソッと呟いた。

そう、自分も同じことを思っていた。特に、開幕から好調を維持している今シーズンなら尚更だ。

それでも、チーム全体を見渡し、自分のリザルトを犠牲にしても必要な役割を全うする。

それが、鈴木譲という選手だ。


雨澤毅明の総合上位進出が潰えて迎えた第7ステージ。チームの目標は鈴木譲の山岳賞ジャージ獲得に絞られた。

序盤から続くアタック合戦。

その全てに反応し、きっちりと有力選手がそろう逃げ集団に入った鈴木譲は、山岳ポイントを2度先頭で通過して見事に山岳賞ジャージを獲得した。


自分が主役になれば、きっちりと結果を残す勝負強さを見せる鈴木譲。

だが、この山岳賞ジャージ獲得も、第5ステージで逃げに乗って山岳ポイントを獲得していなければ実現しなかった。

その逃げも、もとを辿れば雨澤にとって少しでも有利な状況を作り出そうと動いたからこそ。いつだってチームのために動く職人だからこその結果だ。

山岳賞ジャージはそんな職人のために用意された、ほんの少しのご褒美だったのかもしれない。

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©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

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