« 2017年7月 | トップページ

2017年8月

2017/08/02

ベテランと成長

13戦「やいた片岡ロードレース」を終え、Jプロツアーは1カ月の中断期間に入った。

これまでのシーズン前半戦を振り返ってみると、U23世代の雨澤・小野寺・岡の3選手の「進化」と「躍進」が光った。

それは、今季ここまでの2勝を挙げているのが雨澤と小野寺ということからも分かる。

だが、シーズン前半戦のMVPを挙げるとすれば、個人的には鈴木譲しかいないと思っている。

鈴木真理キャプテンと絶対的エース増田成幸というベテラン2選手を欠く中、中堅・若手選手を導いてきたのは間違いなく鈴木譲だからだ。

自身の理想の走りを黙々と追い求めることに集中したいタイプ。

自分はこれまで、鈴木譲に対してそんなイメージを持っていたし、今でもその基本性格は変わらないと思っている。

理想の走り、理想のレース展開、そして理想の勝ち方を成し遂げるために、余計だと思うものはすべて排除して真摯に競技に向き合う姿は、ある意味で修行僧のように見えることもあった。

しかし今シーズン前半戦、鈴木譲は修行僧の如く競技に向かう姿勢は残しつつも、前にも増して中堅・若手選手とフランクに話す場面が増えたように思う。

Ht1_6492
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

Ht1_6771
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

自分よりも年上のベテラン2選手がいない現状を受け入れ、自身の中で消化し、果たすべき役割を理解した上での行動。ベテランとなった選手が、若い頃とはまた違った「成長」をしていると感じる瞬間だ。

若手選手が「進化」するのは、その周りの環境や伸びしろも含めて、ある意味で当然と言えば当然のことだと思う。

だが、ベテランが「成長」するには、何よりも自分自身が変わろう、変われるという意志を持つことが必要な気がしている。

今シーズン前半戦で鈴木譲が見せた「成長」は、イレギュラーなチーム事情があったからというのは間違いない。

だが、本人にその気がなければ「成長」の機会は生かされることもなかった。

自分は、ベテランが「成長」するチームは強くなる、と思っている。

だから、鈴木譲の「成長」を見て、宇都宮ブリッツェンは今シーズン、まだまだ強くなると確信している。

| | トラックバック (0)

« 2017年7月 | トップページ