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2017/05/31

ツアー・オブ・ジャパンで垣間見えた「未来への希望」

宇都宮ブリッツェンはツアー・オブ・ジャパン(UCI-2.1)から間髪を入れず、ツール・ド・熊野(UCI-2.2)に出場するために和歌山県新宮市入りしている。

そんなタイミングでなんだが、ツアー・オブ・ジャパンを振り返っておきたいと思う。

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photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

今年のツアー・オブ・ジャパンは、多くの方から不安視される中での出場となった。それはチームの絶対的エースにして、ここまで3年連続で個人総合時間日本人最上位のリザルトを残している増田成幸の欠場によるところが大きい。

絶対的エースを欠く中で、果たして目標とする結果を残すことができるのか?

目標を達成できなくとも、増田がいる時に近い結果を残すことができるのか?

多くの人が、そう思わずにはいられなかったはずだ。

しかし、それは杞憂に終わった。

8日間のツアー・オブ・ジャパンを終えて感じたのは、「未来への希望」が見えた8日間だったということだ。



第1~第4ステージの前半戦、チームの中心にいたのはU23の岡篤志だった。

第1ステージ堺で8位、第2ステージ京都で4位と、ともに日本人最上位をマーク。第4ステージ美濃でも8位に入り、個人総合時間で第4ステージまで日本人トップに立ち続けた。

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photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


第5~第8ステージの後半戦では、同じくU23の雨澤毅明が奮闘する。

第5ステージ南信州では、2012年に初山翔が記録した10位を超える6位となり、チームに何度も厳しい現実を突きつけてきた南信州で初のシングルリザルトをマーク。第6ステージ富士山でも日本人2番手となる17位でフィニッシュし、最終的に個人総合時間も日本人2番手の13位と結果を残した。
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photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


また、期間中はU23日本代表の欧州遠征での落車の影響で精彩を欠く走りとなってしまった小野寺玲も、第4ステージ美濃で意地のスプリントを見せて9位入るなど、その潜在能力の高さの一端を見せることができた。
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photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

彼らU23世代の若手選手が1クラスのUCIレースで、最高とは言えないまでも納得できるリザルトを残せたこと。これに「未来への希望」を感じずにはいられないのだ。

そして、そんな若手選手たちを陰日向で支えたのが、ベテランの域に入った鈴木譲と阿部嵩之の2選手だ。

レース前後には若手選手たちが変に気負うことのないような雰囲気を作り、レース中は彼らのために消耗する位置取り争いをこなすなど、献身的な働きを見せた。

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photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

この、ベテランが支え、若手が躍動する戦い方というのも、これまでの宇都宮ブリッツェンではあまり見られなかったことだし、これまでのベテランが引っ張り、若手が後を追うという戦い方とは異なる形を見つけられたこと。これも「未来への希望」を感じた要因だ。

開幕前、“ベテランと若手がきっちりと分かれているメンバー構成はリスクもある。清水監督には、世代間の断絶が起きないようにチームをマネージメントすることが求められる”ということを、広報紙「BLITZEN TIMES」のコラムで書かせてもらった。

今回のツアー・オブ・ジャパンで見せた宇都宮ブリッツェンの走り、そして残した結果が、自分が危惧していたことへの一発回答になったと感じている。

だが、ピースはまだ、ふたつ足りない。

鈴木真理と増田の2人が復帰し、メンバー9人が全員そろった上での選手間の競争と共存、そして生まれるケミストリー。

それを見ることができて初めて、2017シーズンの完成形が見えたと言えるだろう。

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