2017/09/18

ここまで屈辱的な負け方をしたことがあっただろうか


初挑戦の世界選手権。


U23個人タイムトライアルを走ってきました。


結果は43位


トップは遥か彼方4分40秒前にいる。


世界の圧倒的差を見せつけられたレースでした。








今日のレースは自分の思い描いていた走りができたとは思えない。

ゴールした時の後味が今まで走ったどのTTよりも悪かったからすぐに分かった。




敗因は沢山ある。

挙げればキリがない。

言い訳するだけになるから書くつもりはないが、これは自分への戒めとして心に刻むことにしよう。








……




今朝は朝から篤志と共にコースで軽くトレーニングをして、コースの最終確認をした。

僕は15時45分出走と、時間にゆとりがあったので宿で静かにその時を待つことに。


ライブ映像で前半出走の選手達の走りを見て、コースの確認をしつつ、速い選手の走りとライン取りを参考にしていた。

篤志の出走を映像で見送ってから、僕も準備して会場へ。

1時間と少し前からローラーで脚を回し始め、念入りに身体を温めた。


午前中に少しパラついた雨もすっかり上がり、日向は暖かくなっていた。


スタートの時間が迫る。


アップ中に告げられる、スタートまであと30分…あと20分……と言われると緊張感が増してくる。

出走15分前にはスタート台付近のウォームアップゾーンに移動し、いよいよその時は来た。


スタート時間が30秒ほどズレている気もしたが、合図に合わせてスタートする。

コースに入るコーナーが思ったよりタイトで少し焦ったが、すぐ立て直す。


トンネル内は緩い上りなので気持ち良くスピードが乗っていかない。

焦って頑張りすぎないようにと、自分のペースへ持っていく。


無線では出来る限りポジティブなことを、間を空けずに言い続けて欲しいとお願いしていたのだが、無線の音量が小さいせいで風切り音とノイズにかき消されて何を言っているか分からない。


これはあまり良くない。

TTの際の無線からの声を僕は割と重要視している。

全日本TTの時の廣瀬GMの声かけは僕にとって最高の影響を与えていた。

アジア戦の時も、ポジティブな内容と僅差でのスリリングなタイム差を伝えられ、より闘志が湧いたものだ。


今回も虚偽でもいいからポジティブな情報を下さいとお願いしたのだが、無線の不具合のせいで台無しだ。


なので自分のペースも現在位置も分からぬまま、レースは進んでいく。

上りはあまり無理をしないように心がけ、踏める平地や下りで勢いに乗るように走った。


最初のショートラップは割と良い感触で走れたとは思った。

だがその時点でトップとのタイム差は絶望的なものになっていたと思うと落ち込まざるをえない。


ロングラップへ入る。

1周目と同じ上りがさっきよりキツく感じる。

でもリズムは崩せない。

できる限りで同じケイデンスを保ちながら先を目指した。


コース最大の難関である、1.4kmの上りへ差し掛かる。

思うような走りができず、楽しめていない中で迎えた難所はより一層苦しさを増した。

1番軽いギアを使い、リズムだけは崩さないように頂上を目指す。


勾配は一定じゃないし、勾配はとてもキツい。

TTバイクが本領発揮できるようなところではない。


ようやく上り終えて下りへ。

呼吸も脚もキツくて、惰性に僅かなパワーを加えて下っていくのが精一杯。

コースは覚えていたのでライン取りはちゃんとできていた。


しかし、ラスト5km付近で後ろの選手に追いつかれてしまった。

つまりはその時点でその選手から1分30秒遅れていることになる。


屈辱的だった。


その時点で上位に絡めていないことを悟った。


これまでTTを走って追い付かれる事などなかったのに。


結局、その選手を追いかける形で最後の海沿いの区間を走り、むしろ差を広げられてゴールした。


今までで一番後味が悪いゴール。


出し切ったはずだけど、そんな気がしないでたまらなく悔しい。


結果なんて聞きたく無かった。




いつもなら、レースが終われば

「あそこでこうしておけば」

とか

「あのミスが無ければ」

とか考えることはいくらでもできる。
たとえそれが負けたレースでも勝ったレースでも。


でも今回に限っては、もうそんなことはどうでも良いよ…と、ただただ悔しさと虚しさと、空っぽな身体があるだけだった。





先ほど、浅田監督と2人で今日の振り返りをしたが、監督から見ればそこまで落ち込む成績ではないという。

アジア戦や全日本と比較して、ベストでなかったにしろ、今できる走りはできたのではないか、と。


その言葉に少しは励まされたが、思い出すとどうしても凹む。


体調をベストにできなかったのは僕の不注意だし、コーナーを攻め切れなかったのだって自分の下見不足が原因だし、上りの走りが下手なのだって練習不足が原因だ。


僕が思い描いていた走りなら、確実にもう1km/hは平均時速が高かったはずだった。

それにレース中はレースを楽しめて、ゴールは出し切った感で一杯になるはず、だった。






いつまでもグダグダ言ってても仕方がない。


これが世界との差。これが僕の実力。


痛感しました。


もうこのカテゴリで再挑戦はできない。


次にはさらに高い壁が待ち受けている。


僕の初挑戦の世界選手権TTは、最初で最後の世界選手権TTになってしまったな。



Photo:Kei Tsuji


Photo:Kei Tsuji


フォトグラファーの辻さんに撮って頂きました。

もっと良い思い出としてこの写真を保存できれば良かったと、そう思います。






それではハデブラ

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2017/09/17

明日か…


僕の世界選手権が明日、始まります。



明日、18日はU23個人タイムトライアル。

僕は現地時刻15時45分に出走します。



最後から数えて14番目。

大陸チャンピオンのシードでこの順らしい。

前後の走者は強力な選手ばかり。


アジアチャンプの意地を見せつけてやらねばっ!!


今夜はアニメ漬けじゃっ!!




がんばるぞい!!




それではハデブラ

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2017/09/16

ノルウェーはキツい。サーモンは美味しい。



今日は世界選手権の公式練習日。

実際に使用するコースを完全に交通規制して、レース同様に走れるようにしてありました。

これもやはり世界戦だからこそ…なのかっ!





会場はほとんど出来上がっており、スタートゴール地点はアルカンシェルを基調とした装飾がなされていました。




そんなコースを、皆んなからカッコいいと評判のファントム(MERIDA WARP TT)で走ってきました。





コースはロングコースとショートコースの組み合わせの37.2km。

最初にショートコースを一周、最後にロングコースを一周します。

ロングコースの中間には最大傾斜が9%以上にもなる1.5kmの山越えもあり、コース中にはインナーギアを使うか迷うような上りが点在します。


単純な巡航力だけを持ってして勝てるコースではないな、と思います。


もう今更スキルを習得することはできないので、持てる技術と力を出し切って走るのみです。


決戦は明後日18日。


ドキドキです。








ともあれ、

今日のランチにはノルウェーサーモンが専属シェフにより提供され、ご満悦でございます♪

話によると2日に1回のペースでサーモンを出してくれるというので、毎日の食事が楽しみでなりません!




それではハデブラ

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2017/09/15

ノルウェ〜ィにやってきました



久々の飛行機に乗って、

トゥールーズ→アムステルダム→ベルゲン

と、はるばる北の大地にやってきました!




久々に窓側席をゲッツ。
短距離空路なら窓側が良い♪




ベルゲンに着くと、もう世界選手権一色!

同じ飛行機にはプロツアーチームで走る選手もちらほらと。

そこで改めて僕は世界選手権に来たんだと実感が湧きました。







宿泊する宿は大きなゲストハウス。

室内には数々のおもてなしが!


とても親切な方々なのでしょう!





明日から公式のコース試走などが始まり、世界選手権が開幕です。


がんばるぞい!






空港から見えた文字。

なぜ、?なのだろう。

本当にベルゲンに来たか疑問に思ってしまうではないか…




それではハデブラ

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最後のカヌレは…無かった



スペインから帰ってきてからというもの、オートリーヴでは肌寒い日々が続いています。

1ヶ月前までは一面ヒマワリ畑だった場所も、ヒマワリがすっかり枯れて俯いてしまい、寂しい風景になっています。




今日は雨も降り、嵐のような風も吹き始めたので練習を途中で切り上げることになったのですが、それはもう寒いのなんの。

それでも!と、帰り道に濡れた身体でパン屋に寄ったら、ゴメン今日はカヌレ無いの。と言われ撃沈。


今日がラストチャンスだったのに……


しかも明日の朝にはノルウェーに向けてここを発つので、自転車を梱包するための洗車もしなければならず。

凍えながら洗車を済ませましたよ。







最近の朝晩の気温は寒いくらい。

晴れた日の日中も、半袖で練習して気持ちのいい程にしか気温が上がらず。
家の中は長袖を着てもいいくらいです。


フランスの夏は終わろうとしています。





そして今度はさらに北のノルウェー、ベルゲンに行きます。

現地の気温を調べたらここと比べても平均気温がかなり低め。

しまいには雨もよく降るようで、寒さ対策は必須のようです。


北欧の街並みをのんびり散策でもしたいところですが、世界一を決める大会でそんな気分ではいられませんね…


気を引き締めてノルウェーに行ってきます!






こう見ると結構北ですね…

ここからアムステルダム経由で行ってきます。





それではオルヴォワール

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2017/09/12

ファントム、2度目の来仏





(写真を撮ってから背景がイケてなかったことに気づきました…)




僕がファントムと呼んでいる愛機、メリダ ワープTTがフランスに到着。

本来ならスペイン遠征前に届いていたはずでしたが、ロストバゲッジにより到着が遅れていました。
無事に届いてなにより!




今日から世界選手権に向けて最終調整です。

久々に乗るTTマシンに身体を馴染ませる為に、しっかり乗ってきました。


久々のTTマシンの疾走感。

たまらないっす。

いざレースになるとめちゃくちゃキツいんですけどね…。



帰り道にはもちろんパン屋へ。




DHバーの間にカヌレ、ブルホーンにバゲット。

フランス仕様です。





カヌレをお供にコーヒーブレークするのはフランス遠征中の楽しみでもあるんです♪




14日までフランスで調整を行い、15日の便でノルウェーまで飛びます。

楽しみだ。





それではオルヴォワール

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見切れる僕。



スペインの2連戦を終え、長旅を経てオートリーヴまで帰ってきたのは昨日の深夜。


今日は1日オフを取り、久々のカヌレを食べ、ゆっくり過ごしました。




ボルタ・シクリスタ・バレンシア最終日は僕が2位という結果で終えました。

ゴールポイント賞の可能性があった篤志を最後にスプリントさせるべくチームで動いた結果、人数も揃ってとてもいい形で最終局面にアプローチできたのだが、最後に町に入っていく区間で落車のトラブルが多発し、バラバラに。

運良く前方でそれを回避できた僕がそのまま最終スプリントをすることに。

最終コーナーの立ち上がりから先頭でもがき、最後に1人、めちゃめちゃスプリントがかかっている選手にまくられた結果、2位でした。



あ、僕はちょうど勝った選手の後ろにいます。


そういえばカンタブリアのゴールもこんなような…




最近は見切れてばかりのレイチャンです。


元々、写真写りの悪い僕。

学校の卒業アルバムも、クラスや部活の集合写真以外は基本写っていないのです。



そんな僕だから、一番でゴールしなきゃまともに写真に写らないんですよね。



写真に写らず終わったスペイン遠征ですが、最後は自分の成績でポディウムに上がれてよかった。
皆んなが沢山もらってた額もゲットできたことだし。(しかし重くてかさばる)

勝ちこそ無かったけど、怪我からここまで短期間で復帰できたし、良しとするか。














さて。

次のレースはいよいよ世界選手権です。

初の北の大地、ノルウェーでのレースです。


今まで出たレースの中で最高峰のレースになります。

ワクワクとドキドキと、バクバク。



世界選手権に向けてしっかり調整します。




それではオルヴォワール

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2017/09/10

はい。僕がれいちゃんです。



今日はボルタ・シクリスタ・バレンシア第3ステージ。


そういえば去年はこのステージで降りたのだった。

第1ステージでの落車の影響が後に響いた感じだったな…


スタートとゴールの場所は一緒だが、コースはリメイクされていて、全4ステージ中最もイージーなコースだったように思える。

スタートして10km下り基調で進み、また10kmかけて緩やかに上って行く感じの周回コースで120km。

20km少々のコースを5周回した後、ラスト300mの激坂スプリント。


本調子でないにしろ、このレベルのレースでこのコースなら、何ら問題も無く走れました。

ただやはり、まだ最後に勝負するまでには至らず、今日もゴールする先頭を見上げながらのゴールになりました。









さて、僕もヨーロッパ圏のレースの数々を走ってきたが、どのレースもやはり日本とは違った雰囲気がある。

道やコースの作り方ももちろん違うのだが、何より飛び交う言葉が違うので、大体のニュアンスは分かっても何を叫んだり話していたりするのかは正確には分からない。


ここスペインのレースでは、僕はレース中によく名前を呼ばれるのだ。




「れいちゃーん!」

「れいちゃんれいちゃーん!!」




!?




と、急に呼ばれてドッキリするのだが、それは決まって右後ろからかけられる声。


Derecho
(デレチョー)


スペイン語で「右」というとこうなるらしい。

これがおそらく、レース中の風の中でネイティヴな発音を聞くと、レイチャーンに聞こえてくるようだ。


集団内で右側から前に上がりたい選手がかける言葉。
平坦のスピードコースになると位置どりでよく聞く言葉だ。


しかしこっちの選手といったら、上がってくる余裕もないというのに、レイチャーンと言いながら狭いスペースに割り込んで来ようとするから危ない。


勝負がかかっていたり、重要なシーン以外は安全を確保した上で譲ってあげることもあるが、内心ではいつも、


『はいはい、僕はれいちゃんですが…そこで上がるのは危険だからやめてくださいな。』


とか思ってます。


時々思わず口から日本語が出てしまうが、もちろん相手に意味など分かるはずがない…

他チームとの意思疎通が難しいのが異国の地でのレースの難しいところだ。



最低限、レースシーンで飛び交う言葉くらいは覚えたいものです。









明日は最終日。


テクニカルな周回コースで100kmほどのレース。

例年スプリントになるケースが多いので、明日はゴールを狙って走りたい。

がんばるぞい。











それではアディオス

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2017/09/09

グルペットはしんどい


ボルタ・シクリスタ・バレンシア

2日目。


今日は1級山岳を含む139kmの山岳コース。

昨年にも同じコースを走っている。


とはいえ、去年は2つあるうちの最初の山岳で遅れだし、1級を超える頃には前が見えない…というようなレースだった。



昨日思うように動かなかった身体は少しは感覚が良くなり、今日は序盤のアタック合戦にも少し参加。

と思いきや、単独の飛び出しになっちゃったりして数分間独走したりと…

初っ端から無駄に脚を消耗したが、それがいい刺激になり、そこからしばらくは楽に展開できた。


総合リーダーのUDが逃げに乗ったということで集団コントロールはしなくてオーケー。

山岳までの間、集団内前方でチームメイトと共に走った。


最初の山岳に入る。

カテゴリが低い代わりに勾配が緩い為、アウターギアで上りきれるハイスピードクライムになる。

かなりしんどかったが、去年のような遅れ方はしなかった。集団前方で多少の余裕を持ちながらクリア。

上りきってからも完全に下らないのがこのコースの嫌なところ。

細かなアップダウンや地味な上り基地の平坦が続く。


そして今日の山場である最後の山岳へ。

入り口はまだ良かったが、流石に最後まで先頭グループについていくことはできず。

グルペット集団が形成され、そこで上りをクリア。
下りの最中で前を行く集団と合流し、大きなグルペット集団となる。


しかしながらグルペット集団は引く意思のある選手と、そうでない他力本願な選手とでごちゃごちゃしており、まともに進まない状況に。

あまりにも協調性の無いグルペット集団をなんとかまとめようと、自ら積極的に集団を引くことに。

モナコのチームが積極的に協力してくれて、いくらかマシになった。


下りきってからゴールまでも長く、その間に数名の選手がよく分からないアタックをし始める。

アタックするはいいが、協調しないが為にすぐにペースダウンする少数グループ。

僕はそんな無意味な飛び出しをする選手達をまとめるべく、一定ペースで引き続け、やがて全て吸収し沈静化に成功。


ゴールまであと少しなんだし、もう遅れてるんだから皆で協力して走り切りたいというのに。


そんなこんなで余計な消耗もしながらなんとかゴールへ。


まだ本調子が戻らず、乾いた暑さの中、かなり消耗するレースになった。




あと2日。

調子が上がってくればいいな。



それではアディオス




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2017/09/08

バレンシアはほろ苦く



今日から始まりました、ヴォルタ・シクリスタ・バレンシア



去年は途中の落車と暑さにやられてあまり良い印象が無いレース。


カンタブリアの方が何かと相性は良いらしい。


とはいえ、出るからには狙えるレースは狙っていかなければ。




とは言ったものの…

今日はスタートから身体が思うように動かず、ただ集団内で走るのみ…

アタックする元気も無ければ最後スプリントする元気も無かった。

展開に絡むことはせずに集団ゴール。

このままだと明日からのハードステージが思いやられる…



体調は悪く無いはずなのだが。



とにかく今日はそんな日だったんだ、仕方ないさ。

切り替えて明日は快調なことを祈ろう。



しかし、今日のレースで日本チームがワンツー決めたのは嬉しい出来事だ。

UDと篤志がバッチリ決めてきました。

山岳賞以外のジャージを総取りしてしまったものだから、明日からのレースで他チームからの目線が痛そうだ。



いざとなればリーダーチームとしての走りをする覚悟でいますよ。

明日は堂々と走れるコンディションに復活していることを期待しよう…






それではアディオス

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